新型コロナで「桜まつり」縮小・出店中止で名物店主も落胆 25年間営業・400万円の売り上げ無くなる 山形・鶴岡市

カテゴリ:地域

新型コロナウイルス対策として、山形県鶴岡市は恒例の「桜まつり」の規模縮小を決めた。出店も中止となり、25年間、花見客に食事を提供してきた店からは落胆の声が聞かれた。

鶴岡市の鶴岡公園は例年8万人が花見に訪れるサクラの名所。気象情報会社・ウェザーニューズによると、今年は4月2日の開花が予想されている。

鶴岡市は不特定多数の人が密集するのを避けるため、今年は「鶴岡桜まつり」の規模を縮小し、多い時に120店ほどが並ぶ露店の出店も中止とした。

82歳になる村上真悟さんは、25年前から公園北側に売店を設け、花見客に食事や酒を提供してきた。今年も29日から店の設営などの準備を始める予定だったが、市の担当者から出店が中止になったとの連絡が入った。

(村上真悟さん)

「今までずっとやってきたので中止は残念。(常連客には)中止になったので毎年来てくれてありがとう、また来年もよろしくというあいさつ文を配っている」

演歌歌手でもある村上さんは花見シーズンの間、売店で持ち歌を披露する。この歌声を楽しみにしている人も多く、毎年5000人を超えるお客さんが店を利用するが、今年はその売り上げが見込めなくなった。

(村上真悟さん)

「つらい。(売り上げが)2週間で400万円なので、私の給料もゼロ」

「鶴岡桜まつり」では出店の他、荘内神社でのお花見茶会や人力車の運行が中止となる一方、サクラを照らすぼんぼりの点灯は例年通り実施する。鶴岡市は県内で感染者が確認されていないことから、現時点で「花見の自粛」は呼び掛けないことにしている。