町職員自殺の原因究明へ・第三者委員会設置の方針 長時間労働やいじめ・パワハラの有無検証 山形・川西町

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山形県川西町の男性職員が月100時間を超える時間外労働の末に自殺したとされる問題で、町は遺族が求めていた原因究明のための第三者委員会を設置する考えを示した。

川西町役場に勤務し、財政業務やふるさと納税事務などを担当していた安部幸宗さん(当時25)は、2016年6月、自宅で自殺した。

遺族は10日に開いた会見で、安部さんが自殺する直前の1カ月の時間外労働が183時間に及んでいたとし「過労が自殺の原因」として労災を申請する準備を進めていることを明らかにした。

さらに遺族は、職場でのいじめやパワハラについての告発が一部報道機関に寄せられたことに触れ、死亡した原因を究明する第三者委員会の設置を町に求めていた。

町議会は12日、この問題の報告を受けるための全員協議会を開いた。

原田俊二町長は、安部さんが亡くなる前の勤務状況を説明した上で、家族に「職場に行きたくない」と伝えていたことなど、町が把握していなかった事実があることを報告した。そして、原因を明らかにするには客観的な調査が必要として第三者委員会を設置する考えを示した。

(原田俊二町長)

「遺族が納得できるような方向で検討させて頂きたい。しっかり検証できるような委員会、検証機関を立ち上げて取り組ませて頂く」

第三者委員会について、町は一度、遺族にパワハラなどを示す証拠が確認できないとして設置しない考えを伝えていた。方針を転換することに対し、原田町長は「遺族が納得していない」、「客観的な評価をもらえる場を作ることが我々の誠意の尽くし方」と話した。

町は、速やかにメンバーやスケジュールなどを検討し、9月中にも委員会設置を議会に諮る方針。