新型コロナで打撃…食べて飲んで「畜産支援」公務員が消費呼びかけ〈宮城〉

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、飲食店で消費されることが多い仙台牛の販売が落ち込んでいます。先行きが見えない中、畜産農家を支援しようと、宮城県の職員がこのような取り組みを始めました。

3月26日午後3時半。

県庁の搬入口に1台の保冷車が到着しました。

届いたのは、霜降りが見事な「仙台牛」。

購入したのは、県庁の職員です。

仙台牛をはじめとする県内産の牛肉の価格は、3月に入って急速に落ち込んでいます。

これは仙台市中央卸売市場で取引された、牛肉の価格の推移です。

去年10月、1キロあたり平均2771円で取引されていたA5ランクの仙台牛は3月に入って急落。

今週、ついに2000円を切り1822円まで値を下げました。

背景にあるのは、新型コロナウイルスの影響です。

客足が遠のいた飲食店が次々と仕入れを控え、価格が暴落したのです。

そこで、県農政部の職員が呼びかけたのが、牛肉の共同購入。

今回は147人の職員が賛同し、337パックあわせて54万円の売り上げとなりました。

県農政部 佐藤夏人 部長

「新型コロナウイルスの影響がいつまで続くのか一番読みずらい状況。今できることをできる限りやるというのが当面のやるべきこと」

一方、こちらは東北農政局です。

ランチタイムに職員が飲んでいるのは、牛乳。

臨時休校に伴う学校給食の停止で、3月の売り上げが減少した東北の牛乳メーカーを支援しようと、畜産課の有志が乳製品の購入を呼びかけました。

東北農政局畜産課 宮腰はるみさん

「今回初めてこういうことをやっている。その時々でやれることを全力でやっています」

職員の呼びかけに局長も賛同。

この日は、1リットルの牛乳を購入しました。

東北農政局 川合靖洋 局長

「今、単身赴任中なので栄養バランスの維持を考えました」

業務以外で、自分たちにできることはないかと考え出した、公務員による畜産農家への支援。

新型コロナウイルスの影響はいつまで続くのか、先行きが見えない状況の中、草の根支援の輪が広がっています。