「本音はつなぎたかった」 オリンピック延期の余波 聖火リレー中止 福岡ランナーの心境は

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オリンピック延期に伴い、26日から予定されていた聖火リレーも中止が決まりました。

ランナーに決まり聖火リレーを心待ちにしていた福岡の男性に、今の心境を聞きました。

【姫島和生さん】

「こんにちは~」

1週間前の19日、TNCが取材したのは、みやこ町に住む73歳の姫島和生さん。

26日、福島をスタートするはずだった聖火リレーのランナーに選ばれていました。

【姫島和生さん】

「できたらトーチをもう一度この手に掲げたいという一心に基づきまして」

実は姫島さん、1964年、56年前の東京オリンピックでも聖火ランナーを務めました。

当時、姫島さんは高校生。

柔道部に所属していて体力には自信があったといいます。

【姫島和生さん】

「もう残念なことにこれしか残っていないんですよ」

「渡す方と受ける方ですね私が受けたわけですよ、(聖火を)受け取った方が上で渡す方が下なんですよ」

「右手をまっすぐ上げて一心不乱動かさないというあれ(意識)で、2キロをまっしぐらに走った記憶があります」

姫島さんが走る予定だった築上町。

すでにスタート地点の物産館やゴール地点の築上町役場・築城支所には立て看板が設置され、コース上にも独自に制作されたのぼり旗が並べられていました。

コースを歩く姫島さん。

2度目の聖火リレーに期待を膨らませていました。

「長男が東京にいますけど、帰るように計画を立ててくれています。ほんの数分と内心思うんですけど、帰ってきてくれると考えたら頭の下がる思いです」

「もう一度、聖火を運びたい」

その念願がもうすぐ実現しようとしていた矢先ー

【大会組織委員会・森会長】

「東京2020オリンピック聖火リレーはスタートせずに、今後の対応を検討する」

24日突然、発表された聖火リレー中止。

組織委員会によりますと、大会の新たな日程が決まり次第、聖火リレーも本来予定していた121日間の日程で組み直し、現在選ばれているランナーを優先的に採用する方針だということです。

この突然の方針転換を、姫島さんはどのように受け止めているのでしょうか。

【姫島和生さん】

「本音はつなぎたい気持ちでございました。みなさんの声援をうけて、前に聖火の灯りをつなげていきたいと。これは言うまでもないが、このたびの状況では致し方ないこと。毎日の生活の中で身体を動かし、いつでも対処できるように、明るく楽しく前向きにをモットーに次の目標をめざしていきたいと思っています」

聖火が全国を巡るのはいつになるのか。

希望を胸に聖火ランナーとしての準備は続きます。