積雪ゼロの「雪中行進」郷土の偉人に思いはせ それぞれの南極点へ 秋田・にかほ市

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 日本人で初めて南極探検に挑んだ白瀬矗中尉をしのぶ恒例のイベントが28日、にかほ市で行われた。雪中行進と親しまれているイベントも、暖冬のことしは雪がない中での行進となった。

 雪中行進は、1912年に南極を探検したにかほ市出身の白瀬矗中尉の功績を称えようと、南極に日本の旗を掲げ、一帯を大和雪原と名付けた1月28日に毎年実施されている。ことしは路肩も含めて雪が全くない状態での雪中行進になったが、全く雪がない中での行進は、53回の歴史の中で初めてだという。

 地元の小中学生など約400人とともに、2019年1月に南極点に到達した秋田市出身の冒険家・阿部雅龍さんも参加し、行進の途中に訪れた白瀬中尉の墓の前で新たな挑戦を成功させる事を誓った。阿部さんは「今年こそ白瀬さんの夢を引き継いで、大和雪原から南極点まで歩くことを伝えた」と語った。阿部さんは、11月に南極に入り、白瀬中尉が果たせなかった大和雪原から前人未到のルートで南極点を目指す冒険に挑む。

 冷たい風が吹く中、一行はそれぞれの思いを胸に、約2.5キロの道のりを元気に歩き切った。参加した小学生は「白瀬さんは南極に日本の旗を刺してすごいと思いながら歩いた。少し疲れたけど楽しかった」などと話した。

 イベントの最後に、小中学生の代表が日章旗を掲げ、郷土の偉人・白瀬矗中尉に思いをはせていた。