また住民の思いは置き去りに イージス配備撤回求める請願・陳情を秋田市議会委員会が再び「継続審査」に

カテゴリ:地域

 イージス・アショアはいらない。住民の思いはまたしても置き去りにされた。

 ことし6月に継続審査となっていた分も含めて秋田市の陸上自衛隊新屋演習場への配備反対を決議するよう求める陳情・請願が秋田市議会の委員会で採決され、再び「継続審査」となった。

 防衛省は地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画をめぐり、秋田・青森・山形のあわせて20国有地で改めて適地調査を行う方針を掲げている。当時の岩屋防衛相は、再調査はゼロベースで行う事を強調したが、当初適地としていた秋田市の新屋演習場を改めて選ぶのではないかという疑念は払拭されていない。

 18日に開かれた秋田市議会の総務委員会では、6月定例会で「継続審査」となった分を含め、新屋地区への配備撤回などを求めるあわせて14件の請願・陳情が審査された。

 公明会派の石塚秀博議員は「説明を聞く機会を待たずして、今定例会で配備計画を撤回せよと決議することは聞く耳を持たずと言っているようなもの」と説明。最大会派の秋水会と公明は改めて「継続審査」を主張した。これに対しほか4会派は、改めて「決議の採択」を主張した。共産会派の佐藤広久議員は「再調査する期間が6ヵ月以上となる。そこまで結果を待たなければいけないという状況ではない」と訴えた。

 採決の結果、継続審査と採択が4対4の同数となり、委員長採決の結果、またしても「継続審査」となった。秋水会に所属する総務委員長の細川信二議員は、秋田テレビの取材に対し「調査結果が出ていない中で判断するのは早いという判断で継続審査にした」と説明した。

 委員会を傍聴していた新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長は「不安だ」とこぼした。「ハッキリとここはダメだと言明してほしい。市民を愚弄していると言わざるを得ない」

 佐々木会長は今後、県議会にも請願を出して地元の思いを届けたいとしている。