立ち退き拒む店が営業継続中…運営会社破産の石川・七尾駅前『パトリア』 再生に七尾市が名乗り

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 石川県のJR七尾駅前の商業施設「パトリア」。これまで沈黙を保っていた七尾市がパトリア再生に名乗りをあげました。

 今年2月、18億円の負債を抱えて運営会社が破産した石川県七尾市のパトリア。20軒以上あったテナントは破産の後、ほとんどが撤退。現在は、立ち退きを拒む4店舗が営業を続けています。そんな中…。

不嶋七尾市長:

「市が任意売却でパトリアを取得できれば2年ほどで営業を再開できる」

 七尾市の不嶋市長が9月10日の市議会でこのように発言し、市がパトリアを取得する意向であることを初めて示しました。

 パトリアを管理しているのは破産した運営会社の破産管財人。現在売却先を検討しています。七尾市は破産管財人からパトリアを購入したい方針ですが、法律では破産した運営会社に債務がある状態では購入できません。

 ここで必要になってくるのがテナント側の債権放棄。七尾市はテナント側に債権放棄を求める一方で、市がパトリアを購入し新しい施設で再スタートを切った際には優先的に入居できる特別案を提示しました。

パトリアの利用者:

「市が取得してくれるなら安心できる」

別の利用者:

「税金使われるなら民間のほうが…」

 営業を続けるテナント側の代表者は市の提案に対し「店主同士で相談して決めたい」としています。

 また、パトリアは任意売買のほか、競売にかけられる可能性もあります。その場合はパトリアを市以外の第三者が取得する可能性があり、そうなると4年間は営業再開をできないのではないかと不嶋市長は指摘しています。

 ただ、七尾市が任意売買で取得したとしても、老朽化対策の工事が行われる予定で、完全な営業再開には2年ほどかかる見込みです。