「旬」を迎える初ガツオ アニサキスの食中毒被害が10倍に!その対策とは

カテゴリ:国内

  • 食中毒の報告件数で、アニサキスがノロウイルスなどを上回りトップに
  • 中でもこれから初ガツオのシーズンを迎える「カツオによるアニサキス」が10倍に
  • カツオの産地で2018年、「カツオの異変」が報告されていた

3月13日、厚生労働省が2018年の食中毒に関する報告件数を公表した。
ノロウイルスなどを抑え、海の魚介類に寄生する「アニサキス」による食中毒が初めて1位となった。
アニサキスによる食中毒は、2017年の230件から、2018年は468件と倍増。

「カツオによるアニサキス」食中毒が急増

中でも10倍に急増したのはこれから初ガツオのシーズンを迎えるカツオで、2017年の10件から、2018年は100件報告された。

このデータについて、街の人からは「いっぱい入っていると言われたら今までみたいに簡単に食べにくいなと思います」(19歳女性)、「あまり考えないようにして食べますね。おいしいから」(60歳男性)などの声があがった。

アニサキスによる食中毒に詳しい「新橋内視鏡クリニック」の梅谷薫院長は、「本来、アニサキスはクジラなど海にいる哺乳類の体内がすみか。卵が海の中に流れ出し、エビに近いプランクトンに取り込まれる。そのプランクトンをサバなどの魚が食べることで人間の胃に入り、アレルギー反応を起こして激しい痛みや嘔吐を引き起こす」と話す。

治療法は、内視鏡によってアニサキスを取り出すか、薬などで症状を和らげるということだという。

築地で買ったカツオをさばいてみると・・・

アニサキスによる食中毒が急増しているカツオを築地で購入し、カツオ料理が名物の飲食店で板前にさばいてもらったが、身の部分からも内臓からもアニサキスは発見されなかった。

板前の男性は「モノ(アニサキス)自体が小さくて見えにくいが、さばく時は必ず目視して、怪しいところは全部包丁でつつく」と話していた。

板前の男性によると、なぜか2018年はアニサキスを多く見つけたという事で「2017年は、100本のうち1本2本だったが、2018年の秋は2倍くらいだった」と話した。

初ガツオの「旬」迎える4月・5月が突出

2018年に「カツオによる食中毒」と報告があった100件を、月別に集計すると、初ガツオが旬を迎える4月と5月がともに30件以上と突出していて、そのほとんどが刺身による食中毒だった。

なぜこの時期に多かったのか。
厚労省によると「例年と2018年でカツオに違いがあったのか、漁獲海域、漁獲時期、カツオの育成環境、業者などによるカツオの取り扱いについて現在調査中」との回答があった。

産地で気づいた「カツオの異変」

一方、西日本のあるカツオの産地では、2018年8月に異変が報告されていた。

通常、この時期に獲れるカツオは痩せているのだが、2018年は脂がのっていたという。
そうなるとアニサキスのリスクが高まる上、水温上昇なども関係してアニサキスの母体となるクジラやイルカも多くなっており、食中毒が広がりやすい環境になっている可能性が高い、などの報告があがっていたという。

理由は明らかになっていないものの、飲食店や厚労省、産地で2018年のカツオの異変に気付いていた。
今年についてはまだデータが少なく、アニサキスの傾向については不明だという。

では安心してカツオを食べる方法はあるのか
厚労省は飲食店などへの対策として「70度以上での加熱」、「マイナス20度で24時間以上冷凍」などを呼びかけている。

また、消費者には「新鮮な魚を選ぶ」、「速やかに内臓を取り目視でアニサキスを確認・除去」を推奨している。

カツオ料理が名物の飲食店の板前男性によると「アニサキスは背中の部分にはほとんどいないので、柵になっていたら背中の方を選ぶ。一方、脂があるのは腹の方なので、腹を買う時は鮮やかな赤身のものを選び、しっかり目視で確認する」という。

(「めざましテレビ」3月15日放送分より)

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