「中途半端なオファーで協議の席に着くな!」トランプの強気外交が習近平を震え上がらせる!?

トランプ大統領が全幅の信頼を寄せるテッド・ヨーホー下院議員インタビュー

  • 米朝会談の“結果”が習近平に送ったメッセージ 
  • 米中の技術覇権争いの行方
  • アメリカの与野党を束ねる「反中コンセンサス」

トランプ大統領がツイッターで「頼りになる男」とお墨付きを与え、全幅の信頼を寄せるアメリカ下院議員テッド・ヨーホー氏をインタビューした。
トランプ大統領が3月中の開催を目指すも、いまだに目途が立たない米中首脳会談、そして米中の貿易戦争の行方について話を聞いた。

フロリダ州選出のテッド・ヨーホー下院議員のオフィスにて テーブルの上にワニの頭部が飾られている

フロリダ州のテッド・ヨーホー下院議員のオフィスにはいると応接セットのテーブルに、ワニの頭部のはく製が乗っていた。

「これはハンドバッグの残り物さ」と言って豪快に笑う。

大票田であり来年の大統領選で重要な州となるフロリダ州選出の下院議員は、トランプ大統領が頼りにするだけあって豪快な人物だった。

交渉から立ち去る勇気

ーー米朝首脳会談が終わり、世界は米中首脳会談の行方に注目していますね。

ヨーホー議員
トランプ大統領と北朝鮮の金正恩委員長の会談を、メディアは失敗に終わったと報じた。しかし、私はそうは思わない。あの米朝首脳会談で、トランプ大統領が交渉において妥協しない強い姿勢を示したことは意味があった。

大統領が米朝首脳会談で示したのは、「結果が伴わないと思えば、その交渉から立ち去る勇気を持っている。」ということだ。前政権とは違う。

習近平国家主席との会談に臨むにあたって、「中途半端なオファーで協議の席に着くな」というメッセージを伝えられたと思う。米中の貿易問題を解決したいのなら、信頼と尊敬をベースに、両国にとって良い結果が出るように努力しなければならない。貿易や商談でも同じことだが「良いディール」というのは両者がウィンウィンの結果を得られ、いい気持で協議会場を後にする。そういうものでなければならない。それが、アメリカが望む結果であり、できるだけ早くそこに米中両首脳が到達できることを願っている。また、中国側はトランプ大統領の立場は不動であり政府の支持があることも理解しなければならない。

ーー米中の争いが貿易ばかりではなく、ファーウェイ問題に代表される先端技術を巡る覇権争いにまで発展しているが?

ヨーホー議員
アメリカがファーウェイの副会長の身柄引き渡しを求めているがこれがまるで技術覇権をめぐる米中の争いの様に報じられるのは違うと思っている。これは技術覇権の競争ではなく、純粋に法的介入が必要な犯罪事案だ。

2012年の上院軍事委員会の調査によって中国の国家支援によるセキュティティ侵害の懸念がある事。そしてファーウェイとZTEが国家の安全を脅かすと認識するように至った。

今日まで、その認識がありながら有効な手立てが講じられることはなかったのだ。7年たった今、毅然と身柄の引き渡しを求めていることは正しいことで、調査して問題点を白日の下にさらすことは重要だと思う。そうすることによって世界が一体何がそこで起きているのかを知ることができるのだから。

アメリカ与野党を束ねる「反中コンセンサス」

米中首脳会談が開催される予定のトランプ大統領の別荘 マール・ア・ラーゴ

アメリカの政治では党派の対立が高まっているが、唯一党派を越えて共通の意識が醸成されつつあるのが、中国の不公正な貿易慣行や安全保障上の脅威などを問題視する「反中コンセンサス」だ。

2019年は米中国交樹立40周年の記念すべき年だが、米中両国の溝はこれまでにないほど深くなっている。そんな中、調整されているトランプ大統領と習近平国家主席によるトップ会談で突破口が見いだせるのか、それとも世界経済に影響を及ぼす長期戦へとなだれ込むのか、正にその岐路を迎えようとしている。

【執筆:FNNワシントン支局長 ダッチャー・藤田水美】
【関連記事:「トランプの頭の中」すべての記事を読む】

トランプの頭の中の他の記事