ヒロ・ムライさんってどんな人?「グラミー賞」で最優秀MV賞を受賞

  • 日本人の映像ディレクターが監督を務めた『This Is America』
  • MVには今のアメリカを揶揄するような過激な表現も…
  • 父親は誰もが知るあの曲を作曲!父親が語る息子の素顔

日本人ヒロ・ムライがグラミー賞の最優秀MV賞

アメリカ音楽界最高の栄誉とされる世界最大の音楽の祭典「グラミー賞」。

現地時間の10日、授賞式が行われ、日本人の映像ディレクター、ヒロ・ムライさんが監督を務めたミュージックビデオ『This Is America』が、最優秀ミュージックビデオ賞を受賞した。

写真:AFP時事

この楽曲は、アメリカ人ラッパーで俳優としても活躍するチャイルディッシュ・ガンビーノが歌い、最優秀レコード賞や最優秀楽曲賞など、今回最多となる4部門を受賞した。

去年5月、YouTubeにアップされた『This Is America』は、アメリカ社会が抱える問題を鋭く描く過激な描写が話題となり、再生回数は4億8千万回以上にも達している。

自身が監督した『This Is America』について「曲自体はイケイケなパーティーのような部分とダークな欲望を歌った部分があり、たくさんの皮肉が込められている」と話しており、実際のMVには、今のアメリカを揶揄するようなシーンがあった。

銃撃を受け、崩れ落ちる黒人の聖歌隊。4年前の2015年、サウスカロライナ州にある黒人の通う教会で人種差別主義者とみられる白人の男が銃を乱射し、9人が犠牲となった事件を想起させ、罪なき黒人が突然、命を奪われる理不尽さをほのめかしているという。

こうした過激な表現がちりばめられていながらも、今回、最優秀ミュージックビデオ賞に輝いた理由について、アメリカの音楽事情に詳しい音楽ジャーナリストの柴那典さんは「簡単に言うと、“映像表現の奥深さ”が評価されました。何度も見ているうちに“これは、こういう意味なんじゃないだろうか”と深く読み解けるような内容になっています」と話した。

父親が語る息子の素顔

『This Is America』は、アメリカ社会が抱える問題を痛烈に風刺するとともに、娯楽性を併せ持った映像表現が今回の受賞へとつながったというが、ヒロ・ムライさんはどんな人物なのか。

東京で生まれ、9歳の時にアメリカ・ロサンゼルスに移住。現在は映像ディレクターとして活躍している。

自身に影響を与えた映画について宮崎駿監督の『天空の城ラピュタ』や『となりのトトロ』を何度も繰り返し見たという。さらに2017年には、自身が監督を務めたアメリカのコメディドラマ『アトランタ』がゴールデングローブ賞を受賞。

ヒロ・ムライ氏(写真:EPA=時事)

そんな彼の父親は、『翼をください』を作曲し、松任谷由実さんやY・M・Oを世に送り出した作曲家・音楽プロデューサーの村井邦彦さん。

めざましテレビの取材に村井さんは「彼はあんまり派手なところに行くのは好きじゃないから、受賞のすぐ後に家に逃げ帰ったみたい」と明かした。

また、幼少時のヒロ・ムライさんについては「幼少期からとにかく絵を描きだすと熱中して、2時間か3時間か描きっぱなしになっちゃう」と話し、さらに「食べ物は完全に日本人です。納豆ご飯とお母さんが作ったカレーとか。なごむみたいだね」と語った。

(「めざましテレビ」2月12日放送分より)

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