3分でわかるキーワード 満月で台風被害が拡大?

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ニュースのキーワードをコンパクトにひもとく、「3分ではてな」。

14日のテーマは、「満月で台風被害拡大?」。

台風10号が上陸するとみられる15日は、「満月」。

台風と関連性はないようにみえるが、夏の潮位というのは、もともとほかの季節より高め。

これが満月によって、被害を拡大させる危険性がある。

それをひもとくための3つのキーワードがある。

1つ目は、「大潮(満潮時)」。

大潮というのは、干潮と満潮の潮位の差が最も大きくなる時のこと。

その差は、大きいところだと、1メートル以上にもなるという。

この大潮が起きるのが、満月と新月のころ。

潮位は毎日変動しているが、この潮位の変動は、月と同じ周期で行われているもの。

そして、2つ目のキーワードは、「吸い上げ効果」。

吸い上げ効果というのは、気圧が低くなっている台風の中心付近の空気が、海水を吸い上げるようになり、海面が上昇すること。

気圧が1hPa下がると、潮位はおよそ1cm上昇するともいわれている。

今回だと、この吸い上げ効果で、およそ45cm潮位が上昇するともいわれている。

さらに、もう1つのキーワードは、「吹き寄せ効果」。

吹き寄せ効果というのは、台風の強い風が沖から陸地に向かって吹くときに、海岸付近の海面が上昇すること。

風速が2倍になれば海面上昇は4倍、風速が3倍になれば海面上昇は9倍と、潮位の上昇は風速の2乗に比例する。

そうすると、「大潮(満潮時)」、「吸い上げ効果」、「吹き寄せ効果」この3つをあわせると、1メートル以上潮位が高まるという危険性がある。

15年前に同じようなケースで大きな被害があった。

2004年8月30日。

西日本に上陸した台風16号。

この時は「満月」だった。

死者・行方不明者17人、床上・床下浸水4万6,566軒。

各地に高潮などによって、甚大な被害をもたらした。

15日は「満月」。

「大潮」と重なる。

台風の気圧による「吸い上げ効果」、そして強い風による「吹き寄せ効果」、高潮への十分な警戒が必要となる。