3分でわかるキーワード 上皇后さまも...早期の乳がん

カテゴリ:国内

ニュースのキーワードをコンパクトにひもとく、「3分ではてな」。

12日のテーマは、「早期の乳がん」。

先週、上皇后さまが、早期の乳がんであることがわかった。

宮内庁によると、7月、定期健診のエコー検査で左の乳腺にしこりが見つかり、くわしい検査の結果、比較的早期の乳がんであると診断されたという。

早期の乳がんとは、どのようなものなのか。

専門医・土井卓子医師によると、ステージ0とステージ1。

ステージ1というのは、腫瘍のサイズが2cm以下で、いずれも治る確率は高いという。

アメリカは79.5%、韓国66.8%、日本はアメリカのおよそ半分、41.0%。

この数字は、女性の乳がん検診の受診率。

先進国などで構成されるOECD(経済協力開発機構)に加盟する国の中で比べてみると、日本はかなり低いということがわかる。

注目したいのが、隣の韓国。

韓国も、2005年には25%と、先進国の中では、かなり低い部類に入っていた。

それが10年後、66.8%まで急増した。

その理由の1つが、2003年に作られた「がん管理法」という法律。

40歳以上の女性は、2年に一度、乳がん検診を受けることになっていて、検診を受けずに乳がんと診断された場合は、本来もらえるはずの国からの治療費の補助が支払われないという仕組みになったため。

現在、乳がん検診の主流は、マンモグラフィーと呼ばれるX線検査。

しかし、この検査では、若い日本人女性の場合だと、乳がんが発見しづらいといわれている。

理由は、乳腺の割合にある。

欧米の女性と日本人女性の画像で乳腺部分を比較すると、日本人女性の方が白っぽく写っている。

腫瘍があった場合も白っぽく写るわけだが、欧米の女性と違い、日本人、特に若い日本人女性は、高濃度乳腺と呼ばれるもの、あるいは濃度が低い率の乳房が多く、全体が真っ白に写ってしまうため、腫瘍が見つけにくいといわれている。

そこで、もう1つ身近な検査法である超音波検査と併用することを専門家は薦めている。

マンモグラフィーとあわせて超音波検査を受けることで、早期乳がんの発見率が1.5倍に高まるという研究結果もある。