急増!外国人労働者…YOUたちの“お困りごと”を聞いてみた…【北海道発】

カテゴリ:暮らし

  • 4月に入管法が改正され、これまで以上に多くの外国人労働者が日本にやってくる
  • マルタ共和国出身のYOUの悩みは“年末調整”
  • ロシア人妻が理解できないのは“家族サービス”

今年4月以降、入管法が改正され、さらに増えることが予想される外国人労働者。YOUたちをたくさん迎えるにあたり、私たち日本人も、もっとYOUたちを理解することが大切だ。

最新の統計では、北海道で働く外国人は1万7756人。5年前と比べて2倍近くも増えている。そこで、札幌で活躍しているYOUたちに話を伺うと、様々な戸惑いや悩みが見えてきた。

ススキノで働くダミアンさんのお悩みは「年末調整!」

最初にお会いしたのはススキノの飲食店で働く、ダミアン・ブスティールさん、35歳。出身国は、地中海の小さな島国、マルタ共和国。
旅行でマルタを訪れた札幌の日本人女性との出会いをきっかけに来日して15年。日本にいるマルタ人はわずか12人。北海道在住のマルタ人はダミアンさん一人だけ。マルタ語に加え、英語が公用語として使われるマルタ共和国。そんなダミアンさんが日本で一番困ったことは?

マルタ共和国出身 ダミアン・ブスティールさん:
私が驚いたのは日本人は英語を話せなさすぎる。ボクは慣れたんですけど新しく来る外国人が難しいと思う。
一番困っていることは“年末調整”ですね。全部日本語なの。(申請書類に)英語はない。区役所に英語話せる人がいないと無理だと思う。銀行の口座開ける紙とかクレジットカードも全部日本語…。直さないと何もできなくなっちゃう!

日本を訪れる外国人の困りごとの実に50%が言葉。
日本が外国人にとって住みやすい国になるには、言葉の壁をなくす体制づくりがやはり一番大事なようだ

ロシア人妻が理解できない、日本のあの“サービス”

次に訪れたのは、札幌市北区の雑居ビル。中で行われていたのは、幅わずか5センチのベルトの上を歩いたり、技を決めて楽しむ「スラックライン」というスポーツ。スラックラインはヨーロッパで人気の新スポーツで、ここでインストラクターを務めるのがロシア人のカーチャさん、28歳。
2018年11月、夫の裕暁(ひろあき)さんと一緒に北海道初のスラックライン専用ジムを開いた。

ロシア人 カーチャさん:
スラックラインは姿勢もキレイになります。猫背の人とか自然とキレイな姿勢になるので、お腹周りのシェイプアップ出来ます。

カーチャさんの故郷は、北方領土・国後島。2008年、18歳のときにビザなし渡航で札幌を訪れ、国際協力団体に勤めていた夫の裕暁さんに一目ぼれ。猛アタックし5年前にゴールイン。札幌に移住した。しかし、日本人男性のある考え方にお怒りだという。

ロシア人 カーチャさん:
最近新しく知った言葉があるんですけど、“家族サービス“。そこまでいったら、“家族”って何なの?って。
頑張ってくれてるのはわかるんですけど、時間を一緒に過ごせないのがどうなんだ?って思う…
お酒が好きなんですけど、旦那と一緒に飲みたい。でも旦那は、そこまでお酒が好きじゃなくて…
それでも仕事先の飲み会になると、すごく酔っ払って帰ってくる。楽しそうで、何よ! って…
正直腹は立ってた!

カーチャさんの考えでは、「 家族はなるべく一緒にいたい存在で無理して時間を割く存在ではないから。」というのだ。

妻のカーチャさんの考えを夫の裕暁さんにぶつけてみた…

ーーカーチャさんが、もっと一緒にお酒飲んでほしいと言ってましたが?

夫の裕暁さん:
さすがにロシア人の方と飲むのは…妻はお酒が強いんです。
ビールとかでいうとピッチャー空けるくらい…全然ついていけないです。

そんな酒豪のカーチャさんでも、美しいプロポーションを保てるのはスラックラインのおかげ? 興味がある方ぜひジムを訪ねてみてください。

インド人も“驚く”日本人のある習慣は?

続いて訪れたのは、札幌市北区のインドカレー店「ダワットカフェ」。本場インドカレーはもちろん、インド人もお祝いのときにしか食べられない珍しいメニューがある人気店だ。店主は日本人と結婚し、来日したカーン・アフザルさん、46歳。カーンさんが気になるのは、日本人のある食事マナーという。

インド出身 カーン・アフザルさん:
日本でびっくりしたのは、食事中に鼻をかむ。強くかむ。それが今でも慣れないですね。インドでは食事中は鼻をかんだりしない。それがびっくりしました。

なんとインドでは食事中に鼻をかむのがご法度なのだ。

ディレクターQ:
鼻をかみたくなったらどうするんですか?

インド出身 カーン・アフザルさん:
ちょっと席を離れて優しく洗ったりする。

ディレクターQ:
鼻をかまれると…?

インド出身 カーン・アフザルさん:
ボク、食欲なくなります。もう食べたくない。

一方、日本では良くないとされるある行動がインドでは喜ばれるといいます。
それが”ゲップ”。

インド出身 カーン・アフザルさん:
ゲップしないと『おなかいっぱい食べてない』と思われる。ゲップしないと気遣って食べてないと思われる。ある家庭では、3回ゲップしないといけない。 

インド人と食事をする際は、遠慮せずにゲップをしてもいいようだ。

日本人の何気ない会話にYOUたち困惑…

2018年4月、札幌の新入社員たちに街頭インタビューを行った時に出会った、こちらの中国人女性。
彼女はその後、どうしているのだろうか!?その後を追跡した。彼女が勤務するのは札幌市中央区にある有限会社イメージソースジャパン。

オフィスにお邪魔すると、いらっしゃいました!お名前は、劉普佳(リュウ・フカ)さん、24歳。

ディレクターQ:
7か月いかがでしたか?

中国出身 劉普佳さん:
本当に充実した7か月でした

現在、勤務している会社では企業のホームページを作成しているという劉さん。
パソコンが得意で難しいプログラミングもお手の物。新入社員ながら大活躍しているという。

劉さんが勤めるの会社の社長:
日本人よりもすごくやる気がある。国から出て本気で来てる覚悟があると思います。

中国出身 劉普佳さん:
仕事には0点と100点だけあるんです
クライアントにとって大事なホームページ。常に100点を目指す仕事を心掛けているといいます

日本の文化に興味を持ち、中国の高校を卒業後、北海道の大学に留学した劉さん。日本に来て3年。まだまだ不慣れな日本語の勉強のために、メモもなるべく日本語でとるようにしています。そんな努力家の劉さんですが、職場では日本人特有の伝え方に困惑するといいます。

中国出身 劉普佳さん:
『やっといて』と言われても、何をやったらいいのかわからない…
理解に困るのは、主語がない曖昧な日本語です。

劉さんの同僚:
『あれ』とか『それ』とか、どうしても使ってしまって、日本人なら何となくのニュアンスでわかったりするんですけど…

一方、プライベートでは友人と買い物に出かけるのが楽しみという劉さん。デパートで、日本人店員の丁寧さに驚いたという。

中国出身 劉普佳さん:
客が店から出て遠くへ行っても、店員さんはお辞儀をずっとしていたんです。
中国では、こういうことはありえないです…
客がいなくなっても、お辞儀を続ける日本人の丁寧さに感動したという。

ーー劉さんの今後の目標は?

中国出身 劉普佳さん:
中国と日本との間で活躍できたらうれしいと思います。

日本と中国の架け橋になりたいという劉さん。
人手不足の解消のため、今後も増加が予想される外国人労働者。日本に住む私たちも、言葉づかいに気を使い、様々なバックアップが必要になってきそうだ。

(UHB 北海道文化放送)

外国人に選ばれたいニッポンの他の記事