消費期限「間近の方がお得」に! 電子タグで食品ロス対策

カテゴリ:ビジネス

消費期限が長いものを選ぶために、なるべく棚の奥のほうから商品を取る。

そんな経験ありませんか?

そんな商品選びが、これまでとは逆転するかもしれない新たな取り組みがスタートした。

コンビニ大手・ローソンで12日から始まったのは、経済産業省が主導する、「コンビニ電子タグ1,000億枚宣言」に基づく実証実験。

パンに付箋のような紙がついていて、「電子タグ」と書かれているが、ペラペラしている。

今回の実験では、対象の商品に貼られた電子タグを、棚に設置されたリーダーが自動で読み取り、消費期限が迫っている商品を特定。

その商品の情報を、SNSを通じて客に通知する仕組み。

あす消費期限を迎えるパンを電子マネーで購入すると、後日、買い物で使えるポイントが還元される。

期限切れが近い対象商品を買うと、ポイント還元などが受けられるというお得なサービス。

この取り組みの狙いは、本来食べられる食品が捨てられてしまう「食品ロス」の削減につなげること。

日本国内の食品ロスは、年間の推計で、およそ646万トン。

これは、東京都民1,300万人が1年間に口にする食品の量に匹敵する。

ローソン経営戦略本部・佐藤正隆氏は「店としても、今まで捨てていたものを、多少価格を安くしても買ってもらえるのはハッピーですし、地球にとっても、食品廃棄ロスが減ると言うことでハッピーだと」と話した。

一方、ローソン同様、12日から電子タグの実証実験を始めたドラッグストア。

専用の端末で、電子タグがついた各商品の情報をまとめて読み込むことができるため、在庫管理にかかる時間を大幅に短縮できるという。

ココカラファイン清澄白河店・細川祐吾店長は「(商品を)全部数えると7~8時間かかっていたのが、かなり短縮できると思うので」と話した。

小売りの現場だけでなく、物流や医療施設など、さまざまな分野で導入が進む電子タグ。

今後、食品ロスや人手不足などの課題解消に向けた動きは、さらに加速するとみられる。