「志望校行き」の片道切符は“諦めない限り有効”…前橋駅が作った受験生への応援に心が温まる

カテゴリ:国内

  • 前橋駅の受験生を応援する心温まる試みがTwitterで話題
  • 改札口近くで“志望校行きの片道切符”を駅利用者の受験生に配布
  • 「高校生の一大イベントである受験を駅として応援できないか」と初めて実施

センター試験も終わり、本格的な大学入試シーズンに突入した現在。受験生はプレッシャーの中で勉強に励んだり、試験に臨んでいることだろう。

そのような中、ある駅で配られている受験生を応援する切符がTwitterで話題となっている。

それがこちらだ。


前橋駅より受験生の皆さんへだそうです(笑)

ウエポン(@ueponGUNMA)さんがTwitterに投稿したのは、前橋駅(群馬県)の改札口近くに設置されたホワイトボードの画像。

ボードには「受験生のみなさまへ みなさまの受験が合格することを祈願しまして、志望校行きの片道きっぷを作りました。ご自由にお持ちください。前橋駅関係者一同お祈り申し上げます」と書かれており、その下には受験生を応援する駅利用者らのメッセージが書かれている。


そして「ご自由にお持ちください」と書かれた案内とともに、受験生を応援する志望校行きの“片道切符”が用意されているのだ。その切符には「前橋→志望校 諦めない限り有効」という粋な言葉がつづられていた。


Twitterでは「心があったまったありがとう」「前橋駅員さんの優しさにほっこり」などの声があり、称賛されている。

お守りにもなりそうでとても素敵な企画だが、今年から始めたという前橋駅の職員に話を聞いた。

高校生の一大イベントである受験を応援できないかと企画

ーーなぜ『志望校行きの片道切符』を作ろうと思った?

前橋駅は高校生の多い駅で、そんな高校生の一大イベントである受験を駅として応援できないかと考えました。今後、県外に出る人も多くいますが、県外に出ても地元の群馬や前橋駅を好きでいて欲しいという理由で思い出に残るような取り組みをしました。

また、こうした取組みを通じて利用者が自慢できる駅・地域にしたいと思っています。


ーー誰のアイデア?

下館駅や大船駅で同様の取り組みをしていたので、参考にして前橋駅風にアレンジしました。


ーー文言は誰が考えた?

前橋駅の職員である新井、佐藤、松本、田中、明石で意見を出し合いながら考えました。

細かいところまで手が込んでいる

ーーこの切符の材質は何?

コピー用紙をラミネート加工して作りました。サイズなど似せていますが本物の切符ではありません。


ーー裏はどうなっている?

3種類で「頑張って」「応援してます」「絶対合格」のいずれかの文言が書かれています。


右に見えるのが裏面

すでに800枚以上は持って行っている

ーー何枚くらい作った?

当初300枚ほど作成しましたが増刷を重ね、1月23日現在で、1000枚程作りました。800枚以上は持って行っています。


ーーちなみに改札はこの切符では通れない?

本物の切符ではないので改札は通れません。切符にパンチ穴をあけているのは入鋏の意味があります。志望校へ向けて歩み始めたという意味を込めました。


可能であれば2021年もやりたい

ーーホワイトボードには駅利用者らからどんな言葉があった?

本人以外の例えば「妹の受験がうまくいきますように」とか「〇〇さんの受験が合格しますように」とかがありました。一番うれしかったのは「感激しました。しおり(切符)大切にします」と書いてあったことです。


ーー反響あった?

予想以上です。


ーー他の駅からも「やりたい」という声はあった?

今のところまだありませんが、私たちも他駅を参考にしているので今後あると思います。


ーー来年もやる予定はある?

未定ですが可能なら2021年もやりたいと思います。


ーー受験生に一言

私たち駅員は安全に皆様を受験会場の最寄駅まで送り届けます。受験当日もいつもどおりの力を発揮できるよう陰ながら応援しています。頑張ってください。


受験生を応援する気持ちがこのように形になると、受験生だけではなく一般の利用客も心が温まる。本格的な受験シーズンはこれから。“志望校行き切符”はまだあるようなので、気になる受験生はこの切符を手に入れ、そして志望校への合格を決めてほしい。

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