熱中症不安なし・指導充実・コスト半分以下!“スイミングスクール”での学校の授業は一石三鳥!

カテゴリ:地域

  • 学校の授業で“地域のスイミングスクール”の活用が進んでいる
  • 熱中症の心配もなし、指導も細やかに
  • 最大のメリットはコストダウン…年間で半分以下に

学校にあるプールではなく、地域のスイミングスクールで授業をする学校が出てきている。

生徒にも、先生にも、スクール側にもメリットがある「一石三鳥」とのことで、どんな授業なのか、取材した。

水泳の授業を外部で…進む!スイミングスクールの活用

愛知県北名古屋市にある西春日井スイミングスクール。子どもたちが一生懸命泳いでいる。

先生:
はい、『授業』終わります。全員起立!

行われていたのは学校の「授業」。北名古屋市立西春中学校の生徒たちが、水泳の授業としてスイミングスクールを利用している。

今年度から始めているとのことだが、学校を取材してみるとプールはあった。故障でもしているのかと聞いてみると…?

北名古屋市教育委員会 諸星さん:
特に(故障など)そういうことではなく、生徒からも先生からも大変評判が良かったので。

そもそも「学校のプール」といえば?街でイメージを聞いた。

男性:
寒くて嫌だな。ガタガタ震えている人がいたような気がします。

別の男性:
プールサイドのコンクリートが熱いですよね。アツアツ!って言いながら歩いてました。

女性:
外のプールだったので、すごく汚いイメージ。なんかトンボとかがめっちゃいました。

確かに屋外施設だけあって、「プールサイドが暑い」、「プールの中は寒い」、「虫が多い」、共感したする人も多いのではないだろうか。

メリットその1 生徒にとって快適な環境

では、スイミングスクールではどうなのか。実際に授業を受けている生徒達に聞いてみた。

男子生徒:
暑くもなく寒くもなく、結構いい水で泳げたなって。

女子生徒:
(学校のプールは)外は暑いけど中に入ると、温度差が激しくて体調を崩しちゃう子が多くて。なのでこっちの方がいいです。

計ってみると、室温は33度、水温は31度と一定に調整。スイミングスクールを授業で活用することは、熱中症対策として効果的だ。

北名古屋市では去年、猛暑でプールサイドの気温が45度を超えたことがあり、水泳教室を中止したこともあったという。

さらに、更衣室のロッカーも鍵付きで安心、設備の充実ぶりも生徒にとってはメリットのようだ。

メリットその2 学校側の指導も細やかに

メリットは、生徒だけではなく、教える側の先生にもあった。

西春中学校 体育教師・石橋さん:
昨年度までは4名体勢での指導だったんですけど、今年度からインストラクターも入って8名で教えています。

スイミングスクールのインストラクターの力を借りて、最大8人で指導することが可能になった。

人数もたくさんいるため、泳ぎのレベルに合わせて得意なグループや苦手なグループなど、3つにクラスが分けられるようになり、より細かい指導ができるようになったという。

その結果…。

男子生徒:
平泳ぎが得意になりました。

ーー今まではできた?

男子生徒:
全然できなかったです。

別の男子生徒:
全く泳げなかったです。初めて25m泳げた。

女子生徒:
(去年の屋外プールでは)見よう見まねで、生徒で教えあって泳いでいました。

メリットその3 年間のコストも半分以下に

さらに学校側にとっては現実的なメリットもある。

北名古屋市教育委員会 諸星さん:
水道代、電気代、とコストを試算すると、1年間で1000万円かかります。

水道代に温水シャワーのガス代、さらに水をろ過する機械の電気代、プールサイドの修繕費など、維持費がかさむプール。

さらに新築すれば億単位となり、総合すると毎年1000万円程度かかってしまうとのこと。

それが民間のスイミングスクールを利用することで、年間約400万円と半分以下にまで抑えることができた。ちなみに取材したスクールでは、バスで送迎までしてくれるので、さらに節約できているという。

スクール側にも、比較的すいている午前中に学校の授業を請け負い、施設を効率的に運営できるメリットがある。

課題としてあがったのは、例えばバス移動の都合などで、2時間連続の授業になること。学校側が時間割の調整に苦労することがあるという。

それでも環境・指導面・費用と、一石三鳥の民間プール利用。これから採用する学校が増えていきそうだ。

(東海テレビ)

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