負債2億円から売り上げ6億円に急成長!沖縄で注目の二代目社長の“新戦略”

カテゴリ:ビジネス

  • 親から引き継いだ時には負債2億円…崖っぷちからのスタート
  • タブレットを使った会計システムを自社開発し、どんぶり勘定を解消
  • 親族が集まる沖縄文化に対応し、年間売り上げを6億円にV字回復

負債2億円…崖っぷちからのスタート

沖縄市内にある、多くの客でにぎわう「上間弁当天ぷら店」。
味のついた分厚い衣が特徴的な「沖縄天ぷら」の人気店だ。

訪れる客は…
「おやつみたいな、ファストフードみたいな感じで食べている」
「法事でも何にでも出る」と話す。

レジに注目してみると、大きなタブレット端末が…

顔マークが泣いたり、怒ったり、笑ったりと変化し、その日の売り上げが一目でわかるようになっている。

この独自開発した業務効率化システムが「商売の鍵を握る秘策」だと、沖縄県内でいま注目を集めている。

大学卒業後、すぐに親から店を引き継いだという34歳の上間喜壽社長。実は当時、店は2億円の負債を抱え、いきなり崖っぷちからのスタートだったという。

上間弁当天ぷら店2代目・上間喜壽社長
事業を継ぐという単純な話よりも、家族のつながりをどうしたら続けていけるか、守っていけるかというのが、実は裏側にテーマとしてあったので…

“どんぶり勘定”から脱却しながら省力化

若き2代目が取り組んだのが、“どんぶり勘定”だった経営の業務効率化だった。

上間喜壽社長:
 これがレジなんですけど、ここで打ち込んだ売り上げデータは、全てクラウド会計ソフトのfreee社に自動で同期されるんです。仕入れとかも来るとここでデータ打ち込みができるので、検品をしながら経理作業を終えられる感じです

レジで商品の販売履歴などの情報管理ができるPOSシステムと連動した会計システムを自社開発。経理業務のスリム化と、コスト削減を実現したのだ。

これにより2億円の負債を抱えていた会社は、今や年間の売り上げを6億円まで伸ばし、1店舗だった店は5店舗まで拡大した。

沖縄の“親族が集う”文化に対応するマーケティング

そして、沖縄出身の上間社長が仕掛けた新たな戦略が、地元の文化を利用したマーケティングだった。

取材したこの日、配達員が向かった先はなんと…お墓?

これは『清明祭』と呼ばれる、先祖のお墓に親戚が集まり、重箱料理をお供えする、沖縄の年中行事の1つ。

上間社長は、こうした「沖縄は、親族が集う行事やイベント事が多い」という文化に着目。

取材ディレクター:
高校とかも受験に合格しただけで親族が集まって、お祝いすると聞きましたが?

『清明祭』参加者:
「そうです、そうです」
「普通じゃないの?それ…」
「そのたびにオードブルを注文するので」

この親族のイベント需要を取り込むサービスを始めると、事務所の電話が鳴りやまないほどの強力コンテンツになったという。

沖縄の良い文化を守るために、変えていく部分は変えていく

ビジネスモデルを変えながらの事業継承、そして、2代目ならではの新たな発想。
その背景にあるものとは?

上間喜壽社長:
沖縄のベースになっている文化をちゃんと理解しながら…でも時代によって、買い方や伝え方が変わっていくじゃないですか。沖縄の良いもの、良い文化をきちんと守るために、変えていく部分はどんどん変えていこうというのが、うちの会社のあり方ですね

(「Live News α」5月14日放送分)

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